【2019年版】ARで販促!活用ポイントまとめ


今日の論点

ARとは現実世界の映像にCGを重ねて表示できる「拡張現実」と呼ばれるテクノロジーのことです。

 

スマートフォンの普及に伴い、このARは急速に利用領域が拡大しており、ファッション、自動車、医療、軍事など、ありとあらゆる分野に浸透し始めています。

 

今回はこのARを販売促進に活用する際に、知っておくべきポイントをまとめました。

 



顔写真:宮﨑 祥一/CEO, Alpha Branding Corp.

宮崎 祥一 (Shoichi Miyazaki) / CEO, Alpha Branding Corp.

SAS InstituteAvanadeTeradataなどの外資系アナリティクス企業でビジネス開発に携わる。海外で実践されている AI・アナリティクス実用化プロジェクト(購買行動分析、顧客嗜好分析、顧客接点分析、オムニチャネル分析)を、国内大手企業(流通、小売、飲料、食品、家電)に導入。2011年に株式会社アルファブランディングを設立し、ブランド育成事業を開始。2018年にAR事業をスタートさせ現在に至る。




 クチコミ客を増やすブランド戦略 アルファブランディング

ARってなに?


ARとは拡張現実のこと

AR(Augmented Reality / オーグメンテッド リアリティ)とは、現実世界の映像にCGを重ねて表示する「拡張現実」と呼ばれるテクノロジーのことです。

 

VR(Virtual Reality / バーチャル リアリティ)の場合は、見えているもの全てがCGであるのに対して、ARの場合は見えているものはあくまで現実世界であり、そこにCGを表示しているのです。ただお互いの垣根は低くなってきており、両者を複合したMR(Mixed Reality / 複合現実)という言葉も出てきています。

 

同じものを見ても、必要とする情報は人それぞれ異なります。例えば街の案内板を見た場合、電車に乗りたい人なら、駅の改札口の場所を知りたいでしょうし、食事をしたい人なら、近くのレストランの場所を知りたいでしょう。

  

ARの目的は、これらさまざまな要求を持った人たちに対して、適切な情報をCGで表示することにあります。情報を必要とする人に、適切な情報を、適切なタイミングで提供する。これがARの目的です。



どんなことに使えるの?


抜群のインパクトを販促に活用

 現実世界の映像にCGが重なり合ったものを見せるのですから、過去に体験したことがない人たちには、非常に強いインパクトを与えることができます。

 

強いインパクトを与えることができるということは、見た人の記憶に深く刻まれるということでもあり、商品やブランドを印象づけたい企業は、プロモーション活動に取り入れ始めています。

 

日本国内では、2017年にスマートフォンの普及率が6割を超える(※)など、ARを普段の生活で活用できるインフラが整いつつあることも、利用に拍車がかかっている要因の一つです。

 

今後、スマートフォンに変わるARデバイスとして、メガネやコンタクトレンズに注目が集まっています。それらのデバイスが普及すれば、ARで常に情報を取得できるようなるため、人間の判断や意思決定に大きな変化をもたらすと期待されています。



AR導入ポイントまとめ - 3つの方法


1. ARアプリを作る

ARを導入する1番目の方法は、自社専用のARアプリをオーダーメイドで開発することです。この方法の一番のメリットは、ARアプリに実装する機能を自由に選べるということです。ゲームを組み込んでクーポンを出したり、GPSを使ったスタンプラリーで回遊性を高めたり、さまざまな機能を実装することができます。

 

機能的な満足度が高いオーダーメイド方式ですが、デメリットもいくつかあります。自由度が高いために、ARアプリに多くのことを詰め込みすぎる傾向にあり、当初の開発予算をオーバーしてしまうことです。50万円ぐらいの費用を考えていたにもかかわらず、最終的には100万円を超えるの費用が掛かってしまったというようなことも起こり得ます。

 

あと、ユーザー視点から見たデメリットもあります。それはARアプリをインストールする必要があるということです。このインストール作業で、利用を諦めて離脱する人も少なくありませんので、ARアプリを使うとクーポンを取得できるといったような、ユーザーを離脱させないインセンティブが必要となります。

 

オーダーメイド方式は、多少開発費用がかかったとしても、機能的に充実したARアプリが必要だという方にお薦めの方法です。


2. ARアプリを借りる

ARアプリの開発ベンダーが、年間で利用できるサービスとして、ARアプリを提供していますので、これを使うのも有効な方法です。これの最大のメリットは、低価格でARアプリを利用できるという点です。契約形態は多岐に渡っているため、一概には言えませんが、一人あたり年間1万円以下で利用できるサービスも出てきています。

 

デメリットとしては、費用を安く抑えている分、利用できる機能が限定的であるということです。紙に印刷された画像に、ARを使って動画を表示させるサービスが多いのですが、2次元の画像に2次元の動画を重ねるだけなので、3次元のARアプリと比べると見劣りします。

 

また費用が安い分、自分で行う作業も増えてしまいます。ARで表示する動画やターゲットのマーカーなどは、自分で制作して登録用のWebサイトにアップロードする必要があります。動画や画像を編集したことがない人には、準備に時間がかかるかも知れません。外注することもできますが、別途費用がかかります。

 

あとARアプリをオーダーメイドする場合と同様に、ARアプリをインストールする作業が発生します。ここで離脱されないようなインセンティブを盛り込んでおくことが大切です。

 

2次元の動画を見せるだけで構わないので、とにかく安くARを利用したいという方にお勧めの方法です。


3. SNSアプリの機能を利用

専用のARアプリを使わずに、ARを提供する方法もあります。FacebookやInstagramなど、SNSアプリにはARに対応したカメラ機能を搭載しているものがあります。専用のARアプリを作るのではなく、SNSアプリのARカメラ機能を使って、SNSアプリの上で動作するARエフェクトを作る方法です。

 

ファイルサイズに上限が決められており、機能的な制約も受けてしまいますが、3次元のアニメーション付きCGを使用することができますので、オーダーメイドのARアプリと比較しても、ビジュアル的に大きく見劣りするようなことはありません。

 

また、この方法の最大のメリットは、インストール作業が不要だと言うことです。SNSアプリはスマートフォンにプリインストールされていますので、個人設定さえ終わっていれば、何の準備も必要ありません。またARエフェクトはファイルサイズに上限が決められていることにより、軽く作らざるを得ないため、利用時にWifi環境も必要ありません。

 

ただしデメリットもあります。そもそもSNSアプリを全く利用していないユーザーの場合、SNSのアカウントを作るところから始める必要があります。既にアプリはインストール済みだとはいえ、途中で利用を諦める人がかなり出てきます。

 

SNSアプリの利用者だけに対象を絞って、手間なくサクッと3次元CGのARを提供したい方にお薦めの方法です。

 

*****

 

ARを活用する3つの方法を紹介しましたが、どれも一長一短です。どの方法を選ぶのかは、結局、ARで何をやりたいのか次第なのです。実施したいプロモーションの内容が決まってくると、自ずから選択肢が一つに絞り込まれます。

 

あと、ここに記載したメリットとデメリットは、2019年6月現在のものです。今後、仕様が変更される可能性がありますので、予めご了承ください。



こんなところで使われている! AR活用事例 10選


photo by Burger King

Burger King

 Burger King の「Burn That AD」というキャンペーンです。McDonaldのなど、競合会社のポスターに「Burn That AD」のARアプリをかざすと、ポスターがCGで燃え上がった後、Burger Kingのクーポンが表示されるというものです。クーポンを取得した日時や、クーポンを使用した店舗情報などを分析すれば、購買行動の精緻化に役立てることができます。


photo by Warby Parker

Warby Parker

 米国のメガネメーカーであるWarby ParkerのARサービスです。iPhoneに搭載されている、顔の動きを追いかける機能を使って、メガネの試着を実現しています。メガネに留まらず、他のブランドとコラボレーションすれば、今後、トータルコーディネートでの提案が可能になると思われます。AIを使って過去の購買履歴などから顧客の嗜好を分析すれば、お客様にさらに反応を、さらに高めることができます。


photo by IKEA

IKEA

 「IKEA Place」は、スウェーデンの家具メーカーであるIKEAが提供しているARサービスです。3,200点もの家具のCGを提供しており、ARを使って自分の部屋に家具を置いてみることができます。今後、住んでいる部屋の間取りと、置いてある家具をのサイズをスキャンすることができれば、更に精度の高いコーディネーションが可能となります。


photo by Ars TECHNICA

Hyundai

 現代自動車が提供するARを使ったオーナーズマニュアルです。ARで自動車のパーツを認識し、それに対する取扱説明を表示することができます。オイルのチェックなどを自分でやりたいがその方法が解らない、そういった人にピッタリのソリューションです。今後、自動車に設置されているセンサー情報を、現代自動車のサポートセンターに集約すれば、オーナーにチェックするべき箇所などをアドバイスする、新しいサービスも提供できるようになります。


photo by US Army

US Army

 米国陸軍が開発を進める軍事用ARシステム「Tactical Augmented Reality」です。兵士が自分の置かれている状況を、ゴーグルを使って把握することができます。偵察用のリモコン飛行機やドローンから映像を作戦本部で集約し、部隊に指示を出すことができれば、さらに効率的な活動が可能になります。また写真ようなゴーグルタイプではなく、コンタクトレンズタイプのARデバイスの開発も進んでいます。


photo by Blippbuilder

Blippbuilder

 Blippbuilderが開発したAR地図アプリ「AR City」です。自分の目の前の道に、進む方向をナビゲーションするCGを重ねることができます。電車の運行システムなどとリンクできるようになれば、目的地まで最適なアクセスの提案が可能になります。現在はスマートフォンベースですが、メガネやコンタクトレンズタイプのARデバイスとリンクできれば、さらに活用範囲が広がります。


photo by L'Oréal Paris

L’Oréal Paris

 L'Oréal Paris の「Makeup Genius」を使えば、ARを使ってメイクアップのシミュレーションをすることができます。商品のバーコードをスマートフォンでスキャンすれば、CGを使って自分の顔の映像にメイクを施すことができます。過去の購買履歴データなどを使えば、季節ごとや曜日ごとに違ったメイクの提案ができるようになります。また、提案に対する購買行動のフィードバックを行えば、さらに高度な提案ができるようになります。


photo by 商船三井

商船三井

 商船三井が古野電気と共同開発した「AR航海情報表示システム」です。リアルタイム映像と航海情報を重ね合わせて表示することにより、航海中の操船などを視覚的にサポートします。海底が浅い場所を大型タンカーが航行する場合、航行できる水域が限定されますが、このような精度の高いナビゲーションシステムは、操船の強い味方になります。


photo by 100 Fire

100 Fire

 100 Fire はARやe-Commerceを手がける香港の企業で、ARアニメーションがプリントされたTシャツを販売しています。ARアプリを起動してスマートフォンをかざすと、動画が表示される仕組みです。いまのところ、スマートフォンをかざさなければ、動画を見ることができませんが、ARデバイスとしてメガネやゴーグルが普及すれば、すれ違う人のTシャツにアニメーションが流れてるという光景が見られそうです。


photo by The Awesomer

AstroReality

 AstroReality がNASA創設60週年を記念して制作した「NASA AR Noteboo」です。太陽系の動きをARアニメーションで見ることができます。ARはCGを使って動きを見せることができるため、科学技術分野と馴染みやすいテクノロジーです。教科書や図鑑などに、ARでCGを埋め込んでおけば、より臨場感のある授業を行うことができます。



まとめ


ARの波に乗り遅れるな!

スマートフォンの普及に伴い、ARは急速に利用領域を拡大しています。ファッション、自動車、医療、軍事など、あらゆる分野にARが浸透し始めています。

 

この波に乗り遅れると、後から先行企業に追いつくことは、かなり難しくなります。技術を使いこなすためには、試行錯誤を繰り返す必要があり、そこで蓄積したナレッジの差が、なかなか埋まらないためです。

 

波に乗り遅れないためにも、ARを活用する小さなプロジェクトをスタートさせることをお薦めします。ARにどんな可能性があるのかを実感しておくことは、今後のプロモーション活動において、大いに役立つからです。

 

またARを理解するには、実際に体験してみることが、一番の近道です。私どもでARエフェクト「フォロアルファ」のデモをご用意しましたので、文末「お知らせ」にあるリンクからアクセスしてみてください。

 

お客様とより深い関係を築くために、あなたの会社でもARを利用してみてはいかがでしょうか。



お知らせ


ARでメッセージにサプライズを!

私たちアルファブランディングでは、販促を目的としたARエフェクト「フォロアルファ」を制作しております。Facebookアプリの上で動くため、インストールは不要です。

 

DMやカタログなどに3Dのメッセージ動画を埋め込んでおけば、あなたのメッセージにインパクトを持たせ、強く印象づけることができます。

 

イベントなどで活用すれば、新商品のプロモーションや企業ブランドの育成につながります。詳しくは下記のボタンをクリックしてください。