女子高生とのコラボで地域活性化


今日の論点

最近、企業が女子高生とのコラボレーションして、新たなブランドを立ち上げるケースが増えてきています。

 

企業の場合、どうしても「売る側の目線」でモノを見てしまいがちですが、女子高生は「買う側の目線」でしかモノを見ないため、企業側からすると新たな気づきを多く得られるのです。

 

今回は女子高生とのコラボレーションで、新たな視点を獲得したいと思います。


女子高生とのコラボで地域活性化 クチコミ客を増やすブランド戦略 アルファブランディング

女子高生が欲しいと言うモノは確実に売れる

地域産業支援でバラ撒かれる補助金

中小企業庁は、地場・伝統工芸品産業など地域産業の活性化を図ることを目的として、補助金や低利融資などを行っています。過去にどのような支援事業を実施してきたのか、中小企業庁のウェブサイトから一部を転記してみます。

 

<商業活性化>

  • 商店街活動におけるPDCAサイクル活用促進事業
  • 地域・まちなか商業活性化支援事業
  • 地域文化資源活用空間創出事業
  • 地域未来投資促進事業

 

<地域産業支援>

  • 中小企業地域資源活用促進法に基づく地域産業資源活用計画及び地域産業資源活用支援計画
  • ニューツーリズム商品開発等支援事業
  • ふるさと名物応援事業
  • グローバル企業展開・イノベーション促進事業
  • 広域型販路開拓環境整備事業

 

中小企業庁だけではなく、地方自治体なども補助金を出していますので、行政全体として力を入れていることは解るのですが、果たしてそれが成功しているのでしょうか。


補助金をもらうと成功の確率が下がる

地域活性化事業の一環として、地域ブランドの育成に関する補助金をもらうには、当然ながら事業計画の審査を受ける必要があります。

 

専門家の審査を受けるのですから、成功する確率が上がりそうなものですが、補助金をもらった地域ブランド化事業が、黒字化に成功しているという話を聞いたことがありません。

 

逆に成功している多くのケースは、補助金をもらわずに、企業が自己資金を基に特産品のブランド化を図ったり、伝統工芸品をJapanブランドとして海外に販売したりしています。

 

補助金をもらうと、失敗しても痛みがないために、どこかで緩みや甘えが出るのだと思います。

 

地域ブランドとして黒字化を図れるそうな特産品や工芸品を見つけて、企業が単独で事業化すれば、成功する確率が高まると感じています。

 

では何を地域ブランドとしてプロモーションを図れば良いのでしょうか。地域の特産品や伝統工芸品であれば何でもいいのでしょうか。


地域ブランド化で失敗する最大の原因

まず地域ブランドとして事業化するには、そのネタになるものが必要です。うちの地域には「美味しいみかん」があるので、是非それを全国に売り出したいと言われても、残念ながら自称「美味しいみかん」は全国にあります。

 

パッケージを変えて、新しいポスターを作って、ゆるキャラをでイベントを開催しても、自称「美味しいみかん」は、外から見ると「単なる普通のみかん」でしかありません。

 

この地域ブランドとしてプロモーションするには、「ネタ」選びが肝なのです。ここで失敗すると、後から立て直すことはできません。

 

その地域の人が集まって、あれやこれやネタを考えても、ハッキリ言ってロクなアイデアが出てきません。頑張って「美味しいみかんで作るジャム」、うっかりすると「美味しいみかん」に逆戻りなどと言うことになってしまいます。

 

新しい目線を入れなければ、絶対に新しい発想は出てきません。その新しい発想を出すために、女子高生に注目が集まっています。


いま女子高生とこコラボが熱い

企業では新しい発想を自社のリソースに求めるのではなく、外部のリソースを活用することに、力を入れ始めています。

 

そのような中で、いま最も注目が集まっている手法の一つが、女子高生とのコラボレーションです。

 

化粧品大手の資生堂は、女子高生と共創するオープンイノベーションイノベーション型プロジェクトとして「POSME」をリリースしました。女子高生を公募で集め、「POSME & Co.」というチームを作り、化粧品の枠にとらわれない商品開発を行っているのです。

 

事業で失敗する原因の一つが、誰も欲しがらないものを精緻に作ってしまうことです。POSMEは女子高生は「欲しい」と思ったものを商品化しています。誰かの空想で商品を作った訳ではないのです。マーケットは100%存在しています。絶対売れる商品を作ってそれを売る・・・ビジネスの王道だと言えます。

 

また女子高生のクチコミの力は、目を見張るものがあります。InstagramやLINEなどのソーシャルメディアを使って、あっという間に情報が拡散するなどということも珍しくありません。自分が関わった商品が市場に出回れば、自発的にクチコミ情報を発信してもらえます。

 

地域ブランドの育成でも、この女子高生とのコラボレーションを使わない手はありません。まだ地域ブランドと呼ぶまでには至っていませんが、伝統菓子、竹細工、木工細工、和紙、染織などで、既に女子高生とのコラボレーションが始まっています。


女子高生とのコラボは絶対に東京で

女子高生とコラボをするからと行って、近所の女子高生を集めてきても上手くいきません。渋谷や原宿が情報の発信源となるケースは枚挙に暇がありませんが、地方都市や田舎町が発信源になることはないからです。

 

簡単に言うと、渋谷や原宿にいる女子高生が持っている情報は1次情報です。自分たちが実際に手にとったり、体験した情報なのです。

 

一方、地方都市の女子高生が持っている情報の大部分は、インターネットや雑誌から得たもので、既に誰かの手によって加工された2次情報なのです。

 

コラボレーションを成功させるには、1次情報に当たる必要があるため、東京をベースにすることをお薦めいたします。

 

なお、私どもではブランド育成事業の一部として、コラボレーションのお手伝いを承っております。もしご感心がございましたら、お気軽にご相談いただければ幸いです。