あなたの投稿は全てスルーされている


今日の論点

SNSに投稿しても手応えが感じられない。Web広告を出しても効果が出ているとは思えない。そう感じている方が増えています。

 

はい、正解です。あなたの投稿はことごとくスルーされていますので、全く効果はありません。今回はこの効果が出ない理由とその対策について考えてみたいと思います。

 


SNSを効果的に活用するには

あなたの競合は883万人 - 大阪府の人口とほぼ同数

何をするにもインターネットで検索。新しい服を買うときも、宴会の会場を決めるときも、好きな人ができたときですら、まずインターネットを検索します。いまの私たちにとって、検索は標準的な意思決定プロセスとなりつつあります。

 

では、私たちが常時利用しているこのインターネットには、どれくらいのデータが存在しているのでしょうか。米国の調査会社IDCは、2020年にインターネットのデータ量が44ゼタバイトに達すると報じています。宇宙に存在する恒星の数が20ゼタ個といわれていますので、まさしく星の数ほど大量に存在しているのです。あまりにも大きな数なので、SNSの投稿数だけに絞り込んでみましょう。

 

総務省の情報通信白書によると、SNSの利用者は2017年末に7,486万人に達すると報じられています。また同白書のアンケート調査では、全体の11.8%が「SNSを利用して自ら情報発信を積極的に行っている」と回答していますので、これを計算すると「7,486万人×11.8%=883万人」です。SNSには883万人ものヘビーユーザーがいることを示しています。

 

883万人は大阪府の人口とほぼ同数です。もし、大阪に住んでいる人たちが1日1回SNSに投稿するなら、あなたの投稿は誰の目にも留まりません。


友人の投稿はスルーされない

不特定多数に対する情報は、内容を確認することなく秒殺でスルーしてしまいますが、友人の投稿は簡単にスルーしません。友人の行動には興味があるからです。

 

またSNSは簡単に情報を共有できるため、ときに爆発的な情報の拡散が起こります。以下、Twitterを例に見てみましょう。

 

2016年における日本のTwitter利用者は約3500万人。フォロワー数は、平均値648人、中央値426人です。Twitterの場合、一部のアカウントが非常に多くのフォロワーを持っていますので、シミュレーションには中央値を使用します。2010年のSysomosの調査では、平均リツイート率は6%とされていますが、これも一部の影響力の強いアカウントを考慮して、チョット控えめに3%としましょう。投稿が拡散する範囲は2階層「投稿者⇒フォロワー(1階層)⇒フォロワー(2階層)」とします。

 

あなたがSNSで426人に対してツイート、そのうち3%である12.8人が各々426人にリツイートします。すると「12.8人×426人=5,444人」が投稿を受信します。同様にその3%の163.3人がリツイートすると、69,578人が投稿を受信します。投稿の最終到達者数は「12.8人+5,444人+69,578人=75,035人」です。SNSを利用すれば75,035人に情報を届けることが可能です。

 

東京ドームでコンサートを行う場合の収容人数が55,000人です。コンサートに詰めかけた観客全員に一瞬であなたの投稿を届けることができるのです。これは凄いインパクトです。これを利用しない手はありません。 


企業の投稿は秒殺でスルーされる

ただ、自分の投稿が爆発的に拡散した経験がある方は、少数派だと思います。特に企業アカウントの場合はそうだと思います。

 

2016年のFacenaviの調査によると、企業アカウントのエンゲージメント(リツイート+お気に入り)率は0.334%です。個人アカウントと比較して、かなり低い数値を示しています。

 

リツイートとお気に入りの比率は報告されていませんので、そのままリツート率として先ほどと同じシミュレーションを行うと、企業の投稿の最終到達者数は1,470人だけです。

 

簡単言うと、友人の投稿は読まれてリツイートされますが、企業の投稿は秒殺でスルーされると言うことです。

 

企業アカウントの場合、普通に投稿していては何の効果もありません。つまらない広告ばかり投稿するウザい企業アカウントと認識されて、マイナスのイメージを持たれてしまいます。

 

フォロワーの友人とまではいかなくとも、せめて、たまに役に立つ投稿をする企業アカウントぐらいにならないと、存在意義がありません。

 

フォロワーが興味を持っていて、自社のビジネスにつながる内容を投稿することが大切なのです。

 


購入する理由を深く掘り下げろ!

「フォロワーが興味を持っている」なおかつ「ビジネスにつながる」、この2つの条件を満たす内容を投稿しなければなりません。まず、あなたのお客様が、あなたから商品やサービスを購入する理由を深く掘り下げてください。

 

人は興味を持っていないものに「お金を払う」ことはありません。必ず何らかの興味を持っています。またお金を払う行為はあなたのビジネスに直結しています。具体的に見ていきましょう。

  

あなたはベーカリーを経営しています。もちろん仮の話です。あるお客様が、写真にあるようなカンパーニュを購入されました。購入した理由は何だと思いますか。

 

見ての通り、お腹が空いたので帰りにチョットつまむような種類のパンではありません。自宅に戻ってスライスして食べるパンです。お客様が購入した理由は次のようなものです。

  • 夕食がビーフシチューなのでパンを合わせたい
  • チーズをもらったのでパンに乗せて食べたい
  • チョット高いワインを買ったので一緒に楽しみたい
  • テレビのグルメ番組を見て食べたくなった

 これらを眺めると、本当は「チョット贅沢な食事」に興味があることに気がつきます。カンパーニュの情報に、「チョット贅沢な食事」を実現できるような情報を付加して投稿すれば、スルーされる確率が大きく下がります。

 

ワインやチーズなどの食材情報と合わせて投稿する、カンパーニュを使ったオシャレな料理を投稿する、美しい盛り付け方を紹介するなど、投稿内容の幅が広がります。これらの投稿は、「フォロワーが興味を持っている」と「ビジネスにつながる」の2つの条件を満足します。

 

お客様の購入理由を深く掘り下げることこそが、たまに役に立つ投稿をする企業アカウントと思ってもらえる近道なのです。