増え続ける限界集落


今日の論点

今後の日本では、過去にどこの国も経験したことがないスピードで、高齢化が進みます。これは大量の移民でも受け入れなければ、確実に起こる事であり、避けて通ることは出来ません。

 

このような厳しい社会状況であっても、しぶとく生き残るために、過去に2つの記事を書いています。一つ目が定年後の働き方を取り上げた「労働力ではなく生産手段を持て!」です。また二つ目が、限界集落を復活する手立てを取り上げた「限界集落が復活する方法」です。今回、もう一度、この高齢化対策について取り上げたいと思います。

 


増え続ける限界集落

限界集落を復活させるには

限界集落とは?

改めて確認しておきますが、限界集落と言うのは、65歳以上の人たちが、全体の50%以上を占める集落を指します。また55歳以上の人たちが、全体の50%以上を占める場合は、準限界集落と呼びます。

 

ちなみに、いま現在、限界集落もしくは準限界集落と呼ばれている地域が、他の地域より早く高齢化が進んだ理由のひとつとして、農業不況が挙げられます。海外から安く輸入できる農産物や悪天候などによる凶作、これらにより農家の稼ぎ手は、農業を捨てて家族ともども都会に移り住むようになり、若い層がいなくなったために、高齢化に拍車がかかりました。 


起死回生の葉っぱビジネス

ただ、このような限界集落であっても、復活を遂げた地域もあります。たとえば徳島県上勝町です「葉っぱを売って復活した地域」と言えば、ご存知の方も多いと思います。以下、その葉っぱを売っている株式会社いろどり様のホームページからの抜粋です。

****引用開始****

 

徳島県上勝町は、徳島市中心部から車で約一時間程の場所に位置しており、人口は1,840 863世帯(平成25101日現在)、高齢者比率が49.57%という、過疎化と高齢化が進む町です。

 

「葉っぱビジネス」とは"つまもの"、つまり日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを、栽培・出荷・販売する農業ビジネスのことです。 当時農協職員だった横石知二(現・株式会社いろどり代表取締役社長)が、「彩(いろどり)」と名づけて1986年にスタートしました。現在つまものの種類は320以上あり、一年を通して様々な葉っぱを出荷しています。

 

葉っぱビジネスのポイントは、商品が軽量で綺麗であり、女性や高齢者でも取り組めることです。現在の年商は2億6000万円。中には、年収1000万円を稼ぐおばあちゃんもいます。

 

株式会社いろどり様のホームページより引用

 

***引用終了*** 


企業誘致では上手く行かない

限界集落対策や地域活性化に対して、地方自治体が様々な努力をしていますが、あまり上手く行っていないことはご承知の通りです。

 

補助金を出して中小の製造業を誘致しても、それが雇用につながらず、結局撤退してしまうケースは少なくありません。

 

これらの取り組み自体は、評価できるものなのですが、やはり結果が伴わなければいけません。

 

結論を言いますと、上手く行かない原因は、起業家が参画していないことです。起業家と言っても、別に会社を上場させるような、凄腕を期待している訳ではありません。

 

大切なのは困難があっても、新しいビジネスをドライブして行くことが出来る人たちのことです。

 

みずほリポート - 製造誘致の地方雇用創出に対する有効性は低下したのか 


本当に必用なのは起業家

この起業家を集めるには、地元出身の若者たちが戻ってきて、新しいビジネスを起こすことなのです。地域の為に頑張る必要ありません。良いビジネスを起こすことが出来れば、雇用を創出して、その結果、地域活性化につながるからです。

 

従って地域の行政担当者は、どうすれば起業家を呼び込むことが出来るかを考えてください。

 

たとえば、大学進学の為に都会へ出る学生たちに、大学を卒業したら地元に戻ってきて、新しいビジネスを起こして欲しい、ビジネスプランが良ければ、役所や公共施設の一室を無償でオフィスとして提供し、運転資金も無金利で貸し付ける、このような条件を提示しておきます。

 

それと同時に、ビジネスプランの良し悪しを判断するために、元銀行マンで既にリタイアしている人を、パートタイムのコンサルタントとして雇い入れいます。この際、ボランティアとして採用してはいけません。無償の労働は結果に対してコミットしないからです。

 

ビジネスプランを考える人と、それを冷静に評価する人、この両輪で地域の活性化を図る方が、中小の製造業を誘致するよりも、効果的でコストも低く抑えることが出来ます。

 

起業家を呼び込めない場合はどうなるのか・・・残念ながら、他の集落との合併しか道はないと思います。