小商いがあなたの働き方を変える


今日の論点

商店街の活性化などで、ブランディングが取り上げられる際に、「小商い」と言う言葉が多く登場して来るようになりました。

 

平川克美さんが著書の『小商いのすすめ - 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ』では、ヒューマン・スケールと言う言葉を使って説明されています。簡単に言いますと、お金を稼ぐことを第一の目標とせず、自分の手の届く範囲で、ビジネスを継続させていく考え方のことです。

 

今回は「小商い」をキーワードに、これからの「働き方」を一緒に考えてみましょう。

 


「小商い」があなたの働き方を変える

PANANUFA : photo by sota

小商いを始めてみよう!

なぜいま「小商い」なのか?

戦後の経済の拡大に伴って、全ての価値を金銭に置き換えて計ろうという金銭至上主義が、日本国中に蔓延しました。チョット古いですが、ホリエモンなどはその代表格だと思います。

 

しかし、これから確実にやって来る少子高齢化を前にして、これ以上の経済的発展は望めないという閉塞感もあり、金銭ではない別の価値観でものを計ろうと言う流れのひとつが、この「小商い」なのです。

 

自分の手が届く範囲で、自分の好きなビジネスを、継続して営んでいく方が、家計は楽ではないとしても、より豊かな生活が遅れるのではないか。そう考える人が増えてきていることは間違いありません。経済の縮小傾向が、この「小商い」に注目が集まる、ひとつの要因なのだろうと思います。 


何から始めれば良いのか?

基本的に自分の好きなことや得意なことの周辺で、小商いを始めれば良いのですが、いきなり会社を辞める訳にも行きません。

 

前述の平川克美さんも著書の中で書かれていますが、昔の商店街には必ずと言って良いほど、帽子屋があった事を覚えているでしょうか。

 

「よく帽子だけで食べ ていけるなぁ・・・。」と、私も子供心に思っていました。

 

ですが、よくよく考えてみますと、1階が店舗で2階が住居と言う造りなので、基本的に店舗使 用料はかかっていませんし、店番をしているのは、お祖父ちゃんでしたので、固定費が非常に安く抑えられていることが解ります。

 

また、その家のメインの働き手は、会社勤めのお父さんであったり、パートに出ているお母さんであることを考えますと、この帽子屋は、特に儲けを出す必要が無かったのではないでしょうか。 


2つのペルソナ

それでは、2つのペルソナを想定してみましょう。下記のAさんとBさんは、「小商い」に興味を持っており、どちらも田舎でペンションを始めたいと考えています。

 

<Aさんの場合>

50歳のAさんは中堅企業に勤めており、年収は600万円です。子供は既に独立しており、現在は奥さんと二人暮らし。親から相続した持ち家に住んでおり、貯蓄も2,000万円あります。

 

<Bさんの場合>

45歳のBさんは外資系の金融機関に勤めており、年収は1,500万円。奥さんと2人の子供と4人で暮らしています。子供は2人とも中学生で、どちらも大学まで進学させたいと考えています。10年前に5,000万円で一戸建ての家を購入し、あと20年のローンが残っています。子供の教育費にお金がかかることもあり、貯蓄は500万円ほどです。

 

まぁ普通に考えて、Aさんは何とかやっていけそうだが、Bさんは無理だと予測します。

 

Bさんの場合、持ち家を売って現金を造ったとしても、生活コストが高いために「小商い」での稼ぎだけでは、埋め合わせすることが出来ないとかんがえるためです。

 

要は各家庭ごとに収入の構造が異なりますので、まずは生活を営んでいく上で必要となる「お金」を明確にしましょう。

 

住んでいる地域、家族構成、職務経歴、現在の資産状況などによって、必要となるお金は、大幅に異なりますので、まずこれをハッキリさせる必要があるのです。実際の金額を抑えておかなければ、いかに上手くブランディングを行っても、生活が立ち行かなくなりますので要注意です。