労働力ではなく生産手段を持て!


今日の論点

今回は少子高齢化者社会で、どうすれば生き残ることが出来るのかを考えてみたいと思います。 

 

少子高齢化とよく言いますが、今後どの程度の人口となるのか、具体的な数値を基に考えてみましょう。

 


労働力ではなく生産手段を持て!

これからの働き方とは?

高齢者を支えきれない現実

高齢世代人口の比率(グラフ)

このグラフは内閣府が出している「高齢世代人口の推移」です。この数字を見ると、仮に65歳以上の高齢者世代を、20~64歳までの現役で支えるとするならば、26年後の2040年には、1.4人で1人の高齢者を支えることになります。「1.4人」ですよ! チョットびっくりの数字だと思いませんか!? 

 

まぁ、これでは誰がどう考えても支えきれないですよね。となると高齢になっても働かなくてはいけません。


不動産を持っているから大丈夫?

空家率の推移

えっ・・・不動産を持っているから、家賃収入で大丈夫!? 

「金持ち父さん貧乏父さん」とかで流行っている、不労所得を増やす不動産投資ですね。う~ん、残念ながら、そう上手くは行きません。上記の数値を見て下さい。 

 

5年に1度実施される総務省の「住宅・土地統計調査」では、空き家率や13.1%、8軒に1軒は空家だと言うことです。既に8軒に1軒が空家と言う数値にも驚かされるのですが、今のペースで家を建て続ければ、30年後の2040年の空き家率は43%に、仮に50%に抑えたとしても、36%になってしまいます。

 

まわりの家の半分近くが空家になるんですよ。不動産を持っているから、家賃収入で何とかなると言うのは幻想で、現実は、家の借り手は見つからず、固定資産税だけが重くのしかかることになります。そう、やっぱり働かなくてはいけないのです。


何歳まで生きるのか?

平均寿命の推移と将来推計

えっ・・・私は長生きしないから大丈夫!? あなた、相当働きたくないみたいですね 。それではこのグラフを見て下さい。これも内閣府からのデータです。 

 

2040年の平均寿命は、男性で82.82歳、女性は89.55歳です。老後というのは、男性の場合では20年、女性の場合は25年もあるのです。この25年もの長い期間を、働かなくて食べていけるリッチな人は、ほんの一握りだと言うことです。

 

さぁ、やっと働く気になってきましたか 。それでは、どんな働き方があるのか、考えてみましょう。


セカンドキャリアの危うさ

最近「セカンドキャリア」と言う言葉をよく聞きますが、サラリーマンの多くが、退職後に再雇用してもらったり、何か別の仕事についたりと、誰かに雇われる生活を続けることになると思います。給料は以前までと比較して、かなり目減りしますので、年金がもらえるまでは、退職金を切り崩すことになります。

 

もし、年金制度が破綻してしまうような事になれば、退職金が尽きた段階で、あなたの生活は立ち行かなくなると言う、非常に危うい状況なのです。この状況、どう考えても「自立している」とは言えないですよね。


給料の決められ方

まぁ、それでも「給料」がたっぷりもらえれば良いのですが、そうも行きません。大抵のサラリーマンは自分の「給料」が安いと思っています。では、そもそも「給料」って、どうやって決まっているのでしょうか。

 

サラリーマンが提供しているのは「労働力」です。この「労働力」を作り出すために必要とするお金が「給料」なのです。家に住み、家族を養い、健康を保ち、教育を受ける、その他もろもろの費用の合算が「給料」の正体です。

 

会社側はこの「給料」を出来る限り低く抑えたい、でも会社を辞められては困る、このギリギリのところで「給料」は決められています。いつも「給料」に不満を持っているが、それでも会社を辞めない・・・。そんなサラリーマンが多いのは、当然のことだと言えます。では、どうすれば良いのでしょうか。  


生産手段を手に入れろ!

提供している「商品」が「労働力」だけだからダメなのです。

マルクス的な表現で言えば、「生産手段」を持つ必要があるのです。

 

「生産手段」さえ持てば、「商品」を作って売れば利潤を獲得できます。「労働力」ではない「商品」を売ることが出来れば、自立して生きることが出来る訳です。「生産手段」を持つと言っても、お店を開店したり、工場を建てたりするお金がありませんので、なかなかハードルが高いと思います。

 

それでも、まず出来ることから始めてみましょう。休みの日にクッキーを焼いて、近所の友達にプレゼントするのはどうでしょうか。

 

プレゼントでは全然商売にならないと思うかもしれませんが、後日、その友達は実家で作っている野菜を持ってきてくれるかもしれません。これでクッキーが野菜になりました。貨幣経済に慣れすぎているので解りづらいかもしれませんが、物々交換こそが本来の姿です。このクッキーが美味しければ、どこかのカフェが「商品」としてお店で出してくれるかもしれませんし、自分でクッキー屋さんを開店出来るかもしれません。

 

定年退職後の再就職のために、資格を取ったりするよりも、小さくとも何かの「生産手段」を手に入れて自分の「商品」を作り、それをブランディングする方が、よほど気が利いていると思いませんか。