成功する雑貨屋さんのロケーション


今日の論点

お店を持ちたいと言う人にとって、どこにお店を出すのかを考えることは、とても楽しいですよね。

 

どうすれば良い選択ができるのかを、一緒に考えてみましょう。

 


成功する雑貨屋さんのロケーション

出店のロケーションを考える

どこにお店を出せば良いのか

まずは、具体的なイメージを持っていただくために、今回はオシャレなキッチン雑貨店を出店する事にしましょう。

 

都心の繁華街でお店を開きたいのですが、手持ちの資金を考えると、家賃が高く支払えそうにありません。そこであなたは、地元の地方都市で貸店舗を探そうと考え、早速、不動産屋を回り始めました。

 

ほどなく駅前で、手ごろな大きさの貸店舗を見つける事が出来ました。店舗が画面している通りは人通りも多く、また1階の物件ですので、看板などでアピールすれば集客出来ると考えています。どんな看板にすればお客様が来て下さるだろうと想像しながら、不動産屋と契約書を取り交わしました・・・。

 

良くありそうなケースですが、近い将来、経営が行き詰ると思います。どこに問題があるのでしょうか?


お店にお客様が来ない理由

まず、自分の家のキッチンを思い浮かべてください。1つや2つはオシャレなキッチン用品があると思います。

 

では、そのオシャレなキッチン用品はどこで買いましたか?渋谷や吉祥寺などの繁華街をブラブラ歩いていて、たまたま目に留まって購入したのではないでしょうか。

 

少なくともあなたはオシャレなキッチン用品を購入しようと思って、わざわざ外出した訳ではないでしょう。

 

どうやら私たちがターゲットとする相手は、ブラブラ街歩きを楽しんでいる人であって、必死になって鍋や包丁を探し回っている人ではなさそうですね。

 

では、ブラブラ街歩きをしている人はどの程度いるのでしょうか?

 

実際に繁華街と地方の駅前に出て、道行く人を観察すれば、繁華街は2人以上のグループの比率が高く、友達同士でブラブラ街歩きをしている人が多いことに気付きます。

 

地方の駅前も人通りが多いのですが、グループ比率が低く、なにか目的を持って歩いている人が多いようです。その為に、あなたのお店にフラっと立ち寄る事は、あまり期待出来ません。

 

そうなると、目の前の通りを歩く人だけではなく、遠地から人を呼び込まなければならないのですが、これは結構ハードルが高いのです。

 

雑貨屋さんの場合、商品をセレクトして販売していますが、商品企画にまで関わっていませんので、なかなか差別化が難しいのです。

 

出店場所を考えるときに、店舗ばかりに目が行ってしまい、具体的なお客様をイメージしていなかった事が問題だったのです。 


繁華街に狭い雑貨店を出す

では今度はブラブラ街歩きを楽しんでいる人が多い場所での出店を考えてみましょう。人通りが多いと言う事で、あなたは表参道に目を付けました。当然、家賃は高いので、表通りや1階の店舗はあきらめました。

 

それでも見つからないので、売り場面積が狭い店舗を探すことにしました。あちこち回って、なんとか予算内で借りる店舗を見つけたのですが、そこは裏通りにある雑居ビルの6階で、当初予定よりも大幅に狭いものでした。ただ裏通りとは言え、近くにはオシャレなお店がたくさんあり、人通りも少なくありません。さぁ、今度はどうでしょうか?

 

このケースは問題点が既に明らかになっていると共に、その解決策は講じやすく、ビジネスとして軌道に乗せやすいと思われます。

 

既に買ってくれそうな 人たちは、お店の下をたくさん歩いている訳ですから、その人たちを、どうすれば雑居ビルの6階まで来てもらえるのかを考えれば良いのです。道行く人にチラシを配って来店を促す、近所の喫茶店などにチラシを置いてもらう、ホームページを作って商品を紹介する、さまざまな手法が考えられます。

 

具体的な成功事例として、業種は異なるのですが、以前このブログでも取り上げたことのあるヌフカフェを、改めてご紹介します。このヌフカフェはビルの9階にあるのですが、エレベーターは8階までしかなく、そこから先は階段を使って上がります。かなり厳しいロケーションなのですが、年間の来客者数が、なんと4万人と言う、ブランディングのお手本のようなお店です。

 

お客様の具体的なイメージを掴んだ上で、ビジネスを考えることはとても大切なのです。