過去の成功事例は役に立たないのか


今日の論点

過去の成功事例は役に立たない。新しい考えでチャレンジしろ!・・・ってよく聞きますよね。若い世代をを応援する文脈でよく使われています。

 

時代の流れが速いために、知識がドンドン陳腐化して使えなくなる。それどころか、逆に足を引っ張ってしまう事も多いと言う主張ですね。

 

まぁ、若い世代を奮起させるには良いのですが、これをそのまま鵜呑みにして、ビジネスの現場に用いようとすると、チョット危険かもしれません。 

 


過去の成功事例は役に立たないのか

成功事例を役立てる

危険な山で誰と過ごしたいか

あなたが1ヶ月間、険しい山の中で暮らす必要があった場合、次のどちらの人をパートナーとして選びますか?

  • 山には詳しくないが若くて元気の良い青年
  • 長年シェルパを営んでいる老人

私はシェルパの老人を選びます。1ヶ月もの長い間ですから、途中で何が起こるかわかりません。そんなときには、若者のパワーよりも、老人の過去の経験が頼りになると考えているからです。


ブランディングにおける成功事例

一時期「モツ鍋」なるものが流行したのを覚えていますか?このブームに乗って、モツ鍋屋に鞍替えした飲食店も多かったのですが、ブームは1年も続かず、その多くのお店が倒産・廃業の憂き目に合っています。

 

成功事例はそのままマネをしてもダメなのです。成功事例の取り扱いとしては、その成功したバックグラウンドを検討して、それを自分の市場に使えないかを考えることが大切です。

 

モツ鍋屋の場合であれば、肉では無くモツですので、食材にかける費用が少なく利益率が高いこと。店員は食材の下準備をするだけで、調理をするのはお客様であるため、調理コスト(人件費)を抑えることができます。このようにビジネスのシステムを理解すれば、自分のビジネスにも適用出来るようになります。

 

ちなみにこのモツ鍋ブームは1年も続きませんでした。流行に乗って一儲けしようと、モツ鍋屋に衣替えした飲食店は、軒並み閉店の憂き目に合っています。

 

強いものが生き残るのではない、環境に適応したものが生き残る・・・生物学でよく言われる言葉です。

 

環境に適応するためには、過去に同じような状況がなかったかを調べて、その時の解決策を今の自分の環境に当てはめることが出来ないかを考える。100%は不可能としても、このプロセスを踏襲することは大事です。

 

ブランディングで、過去の事例に学ぶことはとても大切です。