今日の論点
売上が上がらない時に、あなたは何をしますか?
チラシを巻いたり、クーポンを使ったり。
ただ漠然と考えるのは難しいため、雑貨店の経営者だと仮定して、本当に行うべきことを考えてみましょう。

ブランドのコンセプトを守る
「加える」ことは危険
あなたは雑貨店の経営者です。癒しの空間を演出するような、アジアンテーストな商品を取り扱っています。自分で東南アジアへ出かけて、商品を確かめて輸入販 売しています。従業員は自分自身と、友達2人にパートをお願いして、営業しています。オープンから6ヶ月が立ちますが、なかなか売上が上がりません。さて、どうしますか?
よくあるのは、雑誌などで見た売れ筋商品を、自分のお店の商品ラインナップに加えてしまうと言うパターンです。有名雑誌などの特集で、和テーストの商品が売れていると言うような記事を見て、自分のお店のコンセプトから大きく外れていないと考えてしまう。この売れ筋を「加える」と言う考え方は、非常に危険です。
ペルソナを設定しよう
では、どうすれば良いのでしょうか? まず、自分がターゲットとするお客様の、典型的なプロフィールを考えて見ましょう。この作業はプロファイリングと呼ばれており、ターゲットのイメージを具体化することで、販売戦略を考えて行くアプローチです。
- 28歳のOLで仕事は営業アシスタント
- 毎日、色々な社内調整に四苦八苦
- 趣味はアロマテラピー
- あまり外に出るのは好きじゃない
- 一人暮らしで、1LDKのマンションに住んでる
- ちょっとリゾート的なアジアンテーストが好き
あなたがターゲットとしたい顧客を、具体的にイメージすることが大切です。
コンセプトから外れない
さて、このタイプの人に来店してもらうのに、ブームの和テイストの商品を置くことがプラスになるのでしょうか?
ハッキリ言って、「アジアンな癒し」をコンセプトとするならば、和テーストの商品は必要ありません。このような商品を置いてしまうと、お店のコンセプトがボヤけてしまい、売上が下がってしまいます。
売上が低迷しているので、売れ筋商品を置く。売れ筋商品を置くことで、お店のコンセプトがボヤける。お店のコンセプトがボヤけることで来客が減る。さらに売れ筋商品を置く・・・。お店が潰れる原因のかなりの部分が、この負のスパイラルをたどってしまう事にあるのです。
このような場合には、商品を増やすのではなく、減らすことを考えて下さい。お店のコンセプトは「アジアンな癒し」なのですから、これから外れるものは、商品ラインナップから外して下さい。自社のコンセプトを明確にして、ブランディングで勝負です。
さぁ、ブランディングを念頭に置いて、お店の商品をチェックしてみましょう。チョットおしゃれな帽子や、ワンピースなどを置いていませんか?
アジアンなはずなのに、アフリカンなものや、メキシカンなものを置いていませんか?「アジアンな癒し」とは関係のない、あなたの好きな商品が、お店のコンセプトをボヤかしてしまっているのです。
ビジネスの成功は、足し算ではなく「引き算」です。コンセプトを明確にすることが、売上増加につながります。
インフォメーション

私たちアルファブランディングは「知覚を拡張して人の心とつなぐ」技術を開発しています。今回、サイモン・シネック氏が著書「WHYから始めよ!」で提唱しているコンセプトを企業に定着させるため、「フォロアルファ」を開発しました。詳しくは下記のボタンをクリックしてください。