今日の論点
量販店でビールを買って自宅で飲むと、1本当たり200円程度のコストがかかります。これを居酒屋で飲むと1本当たり550円ぐらい、銀座のクラブで飲むと3,000円ぐらいでしょうか。
自宅で飲む場合と比較して、居酒屋の場合は350円の価格差で「2.75倍」、銀座のクラブの場合は2,800円の差額で「15倍」になっています。
全く同じものでも出される状況によって価格は変動しますが、この価格差の正体は何か考えてみましょう。

価格と価値の関係
上乗せされている価値
居酒屋の場合であれば、商品に下記の付加価値が上乗せされています。差し詰め利便性に対して対価を払っていると言えるでしょう。
- 外出先で飲める(自宅から持っていく必要がない)
- 冷えている(クーラーボックスも不要)
- 酒の肴を頼める(ポテトチップスからの解放)
- 大勢で飲める場所(後片付けも不要)
一方、銀座のクラブの場合は、これに加えて次の付加価値が乗せられています。女性からの接客に対して対価を払っています。
- 美人の女性がグラスに注いでくれる
- つまらない話も進んで聞いてくれる
- リッチな気分になる
価値の総和を最大化する
この「何に対して価値を感じているのか」と言うことは、ビジネスを行っていく上で、非常に大切なことです。
居酒屋の場合であれば、さらに付加出来る価値として、元気な接客、お客様との面白トーク、チョットした無料のお試し商品、綺麗なトイレなどが考えられます。
ただ漫然と商品を提供するのではなく、「価値の総和を最大化」する事を常に考えて下さい。少しずつの価値が、あなたの会社のブランディングにつながります。
えっ、銀座のクラブの場合ですか?みなさんの方がお詳しいと思いますので、割愛させて頂きました。
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