居酒屋チェーン店を安く感じる理由


今日の論点

大手居酒屋チェーン店って、安いと思いませんか? 

 

生ビールは安いし、焼き鳥も安い。焼酎や日本酒の銘柄も豊富ですし、カクテルも多数揃っています。料理の盛り付けもオシャレで、これで一人3,000円は安い!

 

今回は大手居酒屋チェーン店の安さの秘密を探ってみましょう。

 


居酒屋チェーン店が安く感じる理由

安さのカラクリを考えてみよう


トータルで見ると安い訳ではない

大手居酒屋チェーン店のメニューを詳細に分析をすると、個人経営の居酒屋と比較して、特に安い訳ではない事が解ってきます。

 

販売している商品が1つしかない場合には、それをいかに高く売る のかが勝負の分かれ目になるのですが、居酒屋のように商品が複数ある場合は、トータルで利益を最大化するように価格設定をする事が大切なのです。


大手居酒屋チェーンの収益構造

大手居酒屋チェーン店では、その価格の最適化を行うために、年間に数千万円のコストを支払って、統計的な解析を行いメニューを決めています。原価表に対して適当に利益を乗せている訳ではないのです。

 

小さな居酒屋では、マネのできないことなのですが、でも、小さな居酒屋も、その解析結果のキモとなる部分だけ拝借することは可能です。そのマネができる部分を一緒に見て行きましょう。

 

まずは生ビール。生ビールはファーストオーダーで最も多く注文される商品で、なおかつ他社との差別化が図りづらい商品です。このような商品に対して大手居酒屋チェーン店では、競合他社と同じ金額か、キャンペーンなどにより、場合によっては競合より安い価格で提供しています。

 

同業他社と容易に比較できる商品を、出来る限り安く提供すると、確実に「安い」と言うイメージを植え付けることができるのです。同様の理由で焼き鳥や唐揚げなどは、非常に安い価格設定になっています。

 

安くすると儲からないと思われるでしょうが、他の商品で儲けているので心配無用です。その儲けの優等生は焼酎です。チューハイではありません焼酎です。

 

焼酎を飲むときに、この店の焼酎は高いとか安いとかは、あまり感じないと思います。これは銘柄が多いため客側が単価を覚えていないこと、それに加えて、一杯の分量がお店で違っているため、簡単に比較できない事に起因しています。ただチューハイの場合は生ビールと同じく、価格比較が容易なため注意が必要です。

 

あと同様にカクテルなども利益確保に大きく貢献します。カクテルの場合は、他の居酒屋チェーン店との価格比較ではなく、オシャレなバーとの価格比較となるために、圧倒的な価格優位に立つことが出来ます。

 

他の店と容易に比較できる商品の価格を安く設定し、独自性の出せる商品を高く設定すれば、支払う金額は同じであったとしても安く感じると言うのが、大手居酒屋チェーン店が安く感じるカラクリです。

 

個人経営の居酒屋であっても、どの商品で儲けるのかを十分に検討すれば、大手の居酒屋チェーン店に負けないぐらいの収益性を確保することが出来るのです。