高い京野菜をネットで売るには?


今日の論点

月に1度のペースぐらいで京都へ出張しているのですが、ちょっと気の利いたお店で食事をすると、必ず出てくるのが「京野菜」を使った料理です。 

 

今回はインターネットを使ったブランディングを考えてみましょう。

 


高い京野菜をネット通販で売るには!?

Gion : photo by John Weiss

通販で商品を販売するには演出が大切

ブランド京野菜とは?

賀茂なす、 伏見とうがらし、九条ねぎなど、京都で生産されている伝統的な野菜を「京野菜」と呼んでおり、京都府が地元の産業の推進の一環として「ブランド京野菜」と言う認証制度を作り、ブランド化に努めていますが、厳格な定義はないようです。

京野菜は一般に流通している野菜と比較して、かなり割高です。地元の京都での消費がメインであるために、流通している野菜の絶対量が少ないことや、市場に出荷するための基準が大変厳しく、生産に非常に手間がかかるために、商品単価が押し上げられているのです。

 

ただ逆に言うと、手間をかけて育 てた野菜であることは、かなり認知されてきており、京都という世界的なブランドもバックグラウンドにある訳ですから、今後、上手くブランディングして行け ば、インターネット通販などでの流通拡大が期待できる商品です。


大切なのは「食の演出」

京野菜を使っても、作る料理がいつもと同じであれば、美味しさ半減です。わざわざ高い京野菜をインターネットで買って食べるのですから、食の演出がとても大切です。京都府のホームページで料理方法のひとつとして「賀茂なすのピザ」が紹介されていますが、残念ながらこの料理では、賀茂なすを使う意味が無いと思いませんか? 大切なのは京都らしさをいかに自宅の食卓で演出できるかと言うことです。

おすすめレシピは、たとえば賀茂なすであれば味噌田楽や椀物など、当然のことながら京都を感じられるような料理でなくてはいけません。

 

インターネットで京野菜を買ったのですから、作り方もインターネットに掲載しておく方が、購入者にとっては便利です。また、野菜を送るパケージの中に、印刷の悪いレシピを同梱しないで下さい。これから作る料理がマズく感じてしまいます。粗い写真ではなく、かわいい感じの手書きイラスト風であればOKです。

 

あと、京都を演出するために、野菜以外のグッズを合わせて販売してみて下さい。お香とお香立て、京都風柄のランチョンマットやハンカチ、箸置き、名所旧跡などのパンフレットなど、演出するための小物はいくらでもあります。

野菜をインターネットで通販するのではなく、京御膳を自宅で楽しむという風に、より大きく捉えて消費者に提案することが大切です。

 

インターネットで商品を販売するのではなく、体験を提案すると言う意識がブランディングには大切です。