通販の価格設定


今日の論点

楽天やAmazonの普及により、ECサイトで商品を購入することに抵抗がなくなってきていると思います。小さなお店でもネット通販を始めるところが増え てきました。

 

その通販で商品を売る場合、一番気を使うのが価格設定です。今回は、価格を決める際に検討しておくべきことを確認しましょう。

 


通販の価格設定

通販で商品を販売する場合の価格を考える

商品に対する送料の割合

それではまず最初に送料を考えてみましょう。

  • 商品  1,000円 + 送料800円 ⇒ あまり買いたくありませんよね。 
  • 商品  5,000円 + 送料800円 ⇒ 商品が気に入っていればOKでしょうか。
  • 商品10,000円 + 送料800円 ⇒ 送料はあまり気になりません。

支払総額に対して送料の占める割合は、上から『44%』、『14%』、『7%』です。送料が1割を切っていれば、あまり気にならないでしょう。


送料無料のからくり

「送料無料」と言う表示も良く見ます。もちろん利益を度外視して販売している訳ではなく、送料は本体価格に上乗せされています。そう言う意味では「送料無料」ではなく「送料全国均一」と言った方が正確な表現です。 

 

さてここで「商品5,000円 + 送料800円」と「商品5,800円 + 送料無料」を比較してみましょう。前者の場合は800円の送料が気になり、消費者は「800円あれば他に何が購入できるだろう。わざわざ通販で買わなくと も、どこかのお店で見つければいいか。」と考えます。商品が持っているバリューではなく、それ以外の部分で購入するかどうかを決めてしまっている訳です。

 

一方、後者の場合は商品にしか目が行きません。この商品に5,800円の価値があるかどうかが問題ですので、それだけのバリューがあると思わせることが出来れば、購入してもらえます。販売する側からすると、こちらの方が販売戦略が立てやすいことになります。


店頭価格と通販価格

通販専門業者であれば「店頭」は通販ポータルしかないので問題ありませんが、実店舗があってネット通販も行っている場合は、お店のホームページを持っている事が多く、店頭価格は容易に調べることが出来ます。

 

通販では5,800円で販売されている商品は、実はお店では5,000円で販売されている事が解ると、途端に買う気が失せてしまいます。 店舗の販売価格を5,800円に変更すると言う方法も無い事はありませんが、それでは店頭価格の設定が、最初から誤っていたと言う事になります。 では、どうすれば良いのでしょうか?

 

簡単です。通販専用の商品を企画して販売するだけです。 店頭で販売している商品を組み合わせて、通販用の新しい商品パッケージを作り、送料無料で販売します。同じものではないので単純に価格比較が出来ません。 消費者の購買意欲を下げることなく、販売につなげることが可能になります。